キッチン交換と一緒に床・壁をリフォームするといくら?内装込みの費用を解説

キッチン交換と一緒に床・壁をリフォームするなら、内装は「後から」ではなく同時に考えるのがおすすめです
キッチン交換と同時に床・壁をリフォームする場合、費用はキッチン本体のグレードだけでなく、内装を張り替える範囲や下地の状態、レイアウト変更の有無によって変わります。
結論からいうと、キッチンを外したタイミングで床・壁の状態を確認し、必要な補修と内装工事をまとめて行うと、仕上がり・工事の効率・将来のやり直しを考えたときに合理的です。
特に、今のキッチンより本体のサイズや位置が変わる場合、既存キッチンの跡だけ床や壁紙の色が違う、傷みが目立つといったことがあります。新しいキッチンだけを入れ替えるのではなく、空間全体をどう整えるかまで考えることが大切です。
この記事では、キッチン交換と床・壁のリフォームを同時に行う場合の費用の考え方、工事内容、見積もりで確認したいポイントを解説します。
キッチン交換と内装リフォームの費用は、何で変わる?
内装込みの費用は、「キッチン本体価格+床材+壁紙」のように単純に計算できるわけではありません。主に次の要素で変わります。
選ぶキッチンのグレード・間口・オプション
キッチンを同じ位置で交換するか、位置や向きを変えるか
床・壁・天井をどこまで張り替えるか
床下地や壁下地の補修が必要か
コンセント・照明・換気設備の工事が必要か
キッチンと隣接するLDKまで内装範囲を広げるか
たとえば、既存と同じ位置でキッチンを交換し、キッチン部分の床・壁を整える工事と、対面化に合わせてLDK全体の床・壁・天井を一新する工事では、必要な作業も費用の考え方も異なります。
キッチンリフォーム全体の価格相場や工事費の考え方は、こちらの記事でご確認ください。
→ キッチンリフォームの費用はいくら?価格相場・工事費・予算別に徹底解説
内装を同時にリフォームした方がよい3つの理由
キッチンを外すと、見えなかった床・壁が現れるため
長年設置されていたキッチンを撤去すると、背面や床に日焼け跡、油汚れ、変色、傷みが見つかることがあります。
新しいキッチンのサイズや形状が以前と異なる場合、古いキッチンで隠れていた部分が見えることもあります。新しい設備だけがきれいでも、周囲に古い内装が残ると、空間全体の印象がちぐはぐになりかねません。
撤去後の状態を確認したうえで、必要な範囲の内装を整えることで、自然で統一感のある仕上がりを目指せます。
工事を分けるより、養生・解体の手間をまとめやすいため
キッチン交換後に改めて床や壁紙を張り替える場合、家具の移動や養生、作業準備が再度必要になります。
キッチン交換と同時に行えば、解体・養生・清掃などの工程をまとめられるため、別々に工事を行うより効率よく進められる場合があります。ただし、工事内容や住まいの状況によって異なるため、見積もりで確認しましょう。
下地の傷みを早めに直せるため
キッチンまわりは、水はね・油汚れ・湿気の影響を受けやすい場所です。床の沈み、壁の変色、下地の傷みなどがあれば、表面の内装だけを新しくしても根本的な改善にはなりません。
キッチンを撤去したときは、床下地や壁下地を確認し、必要に応じて補修するよい機会です。見た目を整えるだけでなく、長く安心して使える状態にすることが重要です。
床や壁の傷みが見つかった場合の対応は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ キッチン交換で床や壁の傷みが見つかったら?追加工事のケースを解説
内装込みで行う主な工事内容
床の張り替え・重ね張り
キッチンの床には、水や汚れに配慮した床材が選ばれることが多くあります。既存の床の状態によっては、古い床材を剥がして張り替える方法と、既存床の上から施工する方法があります。
ただし、重ね張りができるかどうかは、床の傷み、段差、建具との取り合い、床の高さなどを確認して判断します。表面の見た目だけで決めず、下地の状態を含めて検討しましょう。
壁紙・天井クロスの張り替え
キッチン周辺の壁紙には、油汚れや臭い、湿気の影響が蓄積していることがあります。床だけを新しくすると、壁や天井の経年感が目立つ場合もあるため、空間全体のバランスを見て張り替え範囲を決めるのがおすすめです。
壁紙は色・柄だけでなく、汚れを拭き取りやすいか、明るさを保ちやすいかも確認しましょう。キッチンの扉カラーや床材との組み合わせまで考えると、統一感のある空間になりやすくなります。
キッチンパネル・背面壁の仕上げ
コンロやシンクの周辺は、油はね・水はねが発生しやすい場所です。清掃性を考えてキッチンパネルを採用する、背面収納の設置に合わせて壁を整えるといった工事も検討できます。
必要な範囲をパネルで保護し、ほかの壁面は壁紙で仕上げるなど、掃除のしやすさとデザインのバランスを取ることがポイントです。
照明・コンセントの調整
キッチンを交換するタイミングは、照明やコンセントの位置・数を見直す機会でもあります。
たとえば、手元灯を追加したい、調理家電用のコンセントを増やしたい、対面キッチンにしてダイニング側の照明も整えたいといった場合は、内装を仕上げる前に電気工事を行います。
内装の張り替え後に配線工事を行うと、再度壁を開ける必要が出ることもあるため、使いたい家電や照明計画は早めに共有しましょう。
内装の範囲は「キッチンだけ」か「LDK全体」かで考えます
キッチン部分だけを整えるケース
既存とほぼ同じ位置・同じレイアウトでキッチンを交換する場合は、キッチンまわりに範囲を絞って床・壁を整える方法があります。
このケースは、予算を抑えながら、古いキッチンの跡や傷みを解消したい方に向いています。ただし、リビング・ダイニングの床や壁との色差、見切り位置が不自然にならないかは確認が必要です。
LDK全体を整えるケース
対面キッチンへの変更、キッチンの位置移動、背面収納の新設などを行う場合は、LDK全体の内装を見直すケースが増えます。
床材や壁紙をLDK全体で統一すると、キッチンだけを新しくした印象ではなく、暮らしの空間全体を一新できます。一方で、内装範囲が広がるほど費用も工期も変わるため、優先順位を決めることが大切です。
壁付けキッチンを対面キッチンに変える工事については、こちらをご覧ください。
→ 壁付けキッチンを対面キッチンにできる?工事内容と注意点を解説
内装込みの費用を考えるときの3つのパターン
キッチンを同じ位置で交換し、必要な内装だけ整える
もっとも基本的な考え方は、既存キッチンを同じ位置で交換し、撤去後に見える床・壁の傷みや跡を整える方法です。
予算を抑えたい場合は、キッチン本体のグレードと内装範囲の優先順位を整理しましょう。たとえば、床とキッチンパネルを優先し、壁紙は必要な範囲に絞るといった調整が考えられます。
100万円前後の予算でできる工事内容は、こちらで詳しく解説しています。
→ 100万円でキッチンリフォームはできる?選べるキッチンと工事内容を解説
キッチン交換に加えて、床・壁・天井を一新する
キッチンを新しくするなら、内装も一緒にきれいにしたいという場合は、床・壁・天井をまとめてリフォームする方法があります。
キッチン扉、ワークトップ、床材、壁紙を一緒に選べるため、色や素材の統一感を出しやすいことがメリットです。ショールームやサンプルでは単体の色だけでなく、扉・床・壁を並べて確認すると、完成後のイメージをつかみやすくなります。
対面化・位置変更に合わせてLDKを整える
壁付けキッチンを対面化する、キッチンの位置を動かす場合は、床・壁・天井の復旧や変更が必要になることがあります。
この場合は、単に内装を張り替えるだけでなく、配管・換気・電気・間取り・収納・照明まで関係するため、キッチン本体だけの予算では判断できません。工事の範囲を確認し、希望を優先順位に分けて見積もりを取ることが重要です。
150万円前後の予算で検討できる内容については、こちらをご覧ください。
→ 150万円でキッチンリフォームはできる?対面化・内装工事の目安を解説
見積書では「内装工事一式」の中身を確認しましょう
内装込みの見積もりを見るときは、合計金額だけでなく、どこまでが含まれているかを確認しましょう。
特に、次の項目は確認しておくと安心です。
床材・壁紙・天井材の商品名やグレード
張り替え範囲と施工面積
既存床・壁紙の撤去や処分の有無
下地補修が含まれているか
キッチンパネルの施工範囲
コンセント・照明・スイッチの移設や追加の有無
養生、家具移動、清掃の内容
追加工事が発生する可能性と、その際の確認方法
「内装工事一式」とだけ書かれている場合は、工事範囲を具体的に確認することが大切です。後から「ここは含まれていなかった」とならないよう、図面や現地で範囲を共有しておきましょう。
見積書の見方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ キッチンリフォームの見積書はどこを見る?内訳とチェックポイントを解説
内装を選ぶときは、見た目だけでなく掃除と使い方も考える
床は水・汚れ・傷への強さを確認する
キッチンの床は、水滴、油はね、調理中の汚れ、食器の落下などの影響を受けます。デザインだけでなく、汚れを拭き取りやすいか、傷が目立ちにくいか、滑りにくさに配慮されているかも確認しましょう。
また、リビング・ダイニングと同じ床材で統一するか、キッチン部分だけ素材を変えるかによっても印象と手入れのしやすさが変わります。
壁はキッチン扉・天板との相性で決める
壁紙は面積が大きいため、空間全体の明るさや印象を左右します。扉の色やワークトップの素材を先に決めてから、壁紙を選ぶとまとまりやすくなります。
濃い色の扉や個性的な天板を選ぶ場合は壁をシンプルに、シンプルなキッチンならアクセントクロスを取り入れるなど、主役を一つに絞るのも方法です。
天板やシンクなど、キッチン本体の素材選びについては、こちらの記事をご覧ください。
→ キッチンにまつわる商品の選び方|天板・シンク・収納・コンロから選ぶポイントを解説
追加費用を抑えるために、事前に確認したいこと
床・壁の工事では、キッチンを外してから初めて下地の状態が分かることもあります。そのため、追加工事を完全になくすことは難しい場合があります。
ただし、現地調査で次のような点を確認しておくと、想定外の工事を減らしやすくなります。
床の沈み・きしみ・変色がないか
壁にカビ・剥がれ・大きなひび割れがないか
過去に水漏れや結露がなかったか
キッチンまわりにコンセント不足がないか
収納・冷蔵庫・家電の配置を変える予定があるか
床の段差や建具との取り合いに問題がないか
工事前の確認内容については、こちらの記事も参考にしてください。
→ キッチンリフォームの現地調査では何を確認する?失敗しない準備を解説
キッチン交換と内装を同時に行う際の工期
キッチンを同じ位置で交換し、床・壁の内装を整える工事は、キッチン本体の交換だけの場合より日数が必要になります。
さらに、下地補修、配線変更、キッチンの位置変更、LDK全体の内装工事などが加わると、工期は長くなります。キッチンが使えない期間も工事内容によって変わるため、仮の食事場所や家電の置き場所をあらかじめ考えておくと安心です。
工期の目安や工事の流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ キッチンリフォームの工期は何日?工事の流れと使えない期間を解説
工事中の食事や生活の工夫については、こちらをご覧ください。
→ キッチンリフォーム中は料理できる?工事中の食事・生活の工夫を解説
施工事例では「キッチン単体」ではなく、内装との組み合わせを確認しましょう
施工事例を見るときは、キッチンの扉カラーや設備だけでなく、次の点にも注目してみてください。
床材とキッチン扉の色の組み合わせ
壁紙・キッチンパネルの仕上げ
背面収納や冷蔵庫とのバランス
照明の位置と手元の明るさ
既存のLDKとなじむように工夫した点
工事前後で、どこまで内装範囲を変えたか
完成写真だけでなく、工事前の状態や工事範囲、費用の内訳を確認すると、ご自身の住まいに近い事例を見つけやすくなります。
まとめ|内装込みのキッチンリフォームは、仕上げ範囲を先に決めることが大切です
キッチン交換と同時に床・壁をリフォームする場合は、本体価格だけでなく、内装をどこまで整えるかによって費用が変わります。
既存キッチンを外すと、床や壁の跡、下地の傷みが見つかることがあります。新しいキッチンをきれいに納め、空間全体に統一感を出すためにも、内装はキッチン交換とあわせて検討するのがおすすめです。
費用を考えるときは、次の順番で整理しましょう。
キッチンを同じ位置で交換するか、レイアウトを変えるか決める
床・壁・天井をどこまで施工するか決める
下地補修や電気工事の可能性を確認する
見積書で内装工事の範囲と内容を確認する
キッチン本体と内装の色・素材を一緒に選ぶ
株式会社CRLOWNは、地域に根ざして複数店舗を展開し、キッチン交換から対面化、内装工事、LDKリノベーションまで一体で対応しています。リフォームに加えて新築事業も手がけているため、設備の入れ替えだけでなく、暮らし方や間取り・動線まで踏まえたご提案が可能です。




