キッチン水栓はどう選ぶ?浄水器・タッチレス・ハンドシャワーを比較

キッチン水栓は、「浄水を使いたいか」「手を触れずに使いたいか」「シンクを洗いやすくしたいか」から選ぶのがおすすめです。
水栓は毎日何度も使う設備ですが、見た目だけで選ぶと、「浄水器を別に付けることになった」「背の高い鍋が洗いにくい」「タッチレス機能を使いこなせなかった」といった後悔につながることがあります。
選び方の目安は次のとおりです。
飲み水や料理に浄水を使いたいなら、浄水器内蔵型または浄水器専用水栓
調理中の手洗いや衛生面を重視するなら、タッチレス水栓
シンクの隅まで洗いやすくしたいなら、ハンドシャワー水栓
必要な機能を絞って費用を抑えたいなら、シンプルなシングルレバー水栓
なお、タッチレス・浄水器・ハンドシャワーは、必ずしも一つだけを選ぶものではありません。商品によっては複数の機能を組み合わせられるため、優先順位を決めてから選ぶことが大切です。
この記事では、キッチン水栓の種類と、浄水器・タッチレス・ハンドシャワーの特徴、選ぶときの注意点を解説します。
キッチン水栓は「毎日の困りごと」から選びましょう
キッチン水栓を選ぶときは、まず今の水栓で感じている不便を整理すると、自分に必要な機能が見えやすくなります。
例えば、次のような悩みがある場合です。
調理中にレバーが汚れやすい
シンクの奥や排水口まわりを洗いにくい
ペットボトルの水をよく購入している
浄水器を置くスペースがない
大きな鍋や水筒に水を入れにくい
レバー操作が重い、または水量を調整しにくい
水栓の根元に汚れがたまりやすい
すべての機能を付ける必要はありません。毎日感じる負担を一つか二つ解消できる機能を選ぶと、費用と使い勝手のバランスを取りやすくなります。
キッチン水栓の主な種類
キッチンで使われる水栓は、主に次のような種類があります。
種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
シングルレバー水栓 | レバー一つで水量・温度を調整する一般的なタイプ | 基本機能で十分な人、費用を抑えたい人 |
タッチレス水栓 | センサーに手をかざして吐水・止水するタイプ | 調理中の操作や衛生面を重視する人 |
ハンドシャワー水栓 | ホースを引き出して使えるタイプ | シンク掃除や大きな鍋の洗浄を楽にしたい人 |
浄水器内蔵型水栓 | 水栓本体に浄水機能を備えるタイプ | 水栓まわりをすっきりさせたい人 |
浄水器専用水栓 | 通常水栓とは別に浄水用の水栓を設けるタイプ | 浄水と通常水を明確に使い分けたい人 |
※機能の組み合わせや対応条件は商品によって異なります。
タッチレス水栓は、調理中の使いやすさを重視する人に向いています
タッチレス水栓は、センサーに手や物を近づけて水を出したり止めたりできる水栓です。肉や魚を触った手でレバーに触れずに済むため、調理中のストレスを減らしやすい点が魅力です。
タッチレス水栓のメリット
タッチレス水栓は、次のような場面で便利さを感じやすいでしょう。
手が汚れているときにレバーへ触れずに使える
両手がふさがっているときに操作しやすい
水栓レバーの汚れを抑えやすい
水の止め忘れを減らしたい
小さなお子さまやご高齢の家族が使いやすい場合がある
日常的に料理をする方や、衛生面を気にする方に向いている機能です。
タッチレス水栓の注意点
一方で、タッチレス水栓はセンサーの反応や操作方法に慣れが必要なことがあります。また、設置には電源や電池が必要になる商品もあるため、交換時には給電方式を確認しましょう。
水をためて使う作業や、少量の水を出し続けたい場面では、手動操作との切り替え方法も確認しておくと安心です。
「便利な機能が多いほどよい」と考えるのではなく、ご家族全員が無理なく使えるかを基準に選びましょう。
ハンドシャワー水栓は、シンク掃除や大きな物を洗うときに便利です
ハンドシャワー水栓は、吐水口の先端を引き出して使えるタイプです。ホースを伸ばせるため、固定式の水栓では届きにくい位置にも水をかけやすくなります。
ハンドシャワー水栓のメリット
ハンドシャワー水栓は、次のような使い方をしたい場合に向いています。
シンクの隅や排水口まわりを洗いやすくしたい
大きな鍋やフライパンを洗うことが多い
水筒や背の高い容器に水を入れたい
シンク内の汚れを流しやすくしたい
シャワーと整流を使い分けたい
特にシンクが広い場合や、調理器具を洗う機会が多い場合は、使い勝手の違いを感じやすいでしょう。
ハンドシャワー水栓の注意点
ホースを引き出せることは便利ですが、引き出し収納の中にホースや部品が納まるため、シンク下の収納計画にも影響します。
また、ホースの引き出しや戻りやすさ、シャワーと整流の切り替えやすさは商品によって異なります。ショールームなどで、実際の操作感を確認するのがおすすめです。
→ キッチンのシンクはどう選ぶ?素材・大きさ・お手入れの違いを解説
浄水器付き水栓は、飲み水・料理への使い方で選びましょう
浄水を日常的に使いたい場合は、水栓に浄水機能を組み込む方法があります。代表的なのは「浄水器内蔵型水栓」と「浄水器専用水栓」です。
浄水器内蔵型水栓の特徴
浄水器内蔵型水栓は、水栓本体に浄水機能を備えたタイプです。通常水と浄水を一つの水栓で使い分けられるため、カウンター上がすっきりしやすい点がメリットです。
浄水器を別に置くスペースがない場合や、水栓まわりの掃除をできるだけ簡単にしたい場合に向いています。
一方で、カートリッジの交換時期や交換方法、浄水と通常水の切り替え方を事前に確認しておくことが大切です。
浄水器専用水栓の特徴
浄水器専用水栓は、通常のキッチン水栓とは別に、浄水を出すための水栓を設ける方法です。
通常水と浄水の出口が分かれるため、用途を明確に使い分けたい方に向いています。また、メインの水栓はハンドシャワーやタッチレスなど、別の機能を優先して選びやすくなります。
ただし、水栓が二つになるため、シンクまわりのスペースや天板の穴あけ位置を確認する必要があります。
浄水器・タッチレス・ハンドシャワーは、組み合わせて選べる場合があります
「浄水器付きにするとハンドシャワーは使えない」「タッチレスにすると浄水は使えない」と考える方もいますが、実際には商品によって機能を組み合わせられる場合があります。
例えば、次のような優先順位で考えると選びやすくなります。
飲み水を優先したい場合
浄水器内蔵型または浄水器専用水栓を中心に検討します。日常的に飲み水や料理へ使う場合は、カートリッジの交換方法や維持費も確認しましょう。
調理中の操作を楽にしたい場合
タッチレス機能を優先し、必要に応じて浄水機能やハンドシャワー機能を組み合わせます。
掃除のしやすさを優先したい場合
ハンドシャワー機能を中心に、シンクのサイズや形状と合わせて検討します。水栓だけでなく、シンクの奥行き・排水口の位置・カウンターとの段差も使いやすさに関わります。
水栓の高さと吐水口の位置も確認しましょう
水栓を選ぶときは、機能だけでなく、吐水口の高さや位置も重要です。
吐水口が高い水栓は、大きな鍋や背の高い容器を置きやすい一方で、水はねが気になる場合があります。反対に、低い水栓はすっきり見えやすいものの、大きな物を洗いにくいことがあります。
次の点を確認しておきましょう。
普段使う鍋や水筒の高さ
シンクの深さ・幅
吐水口から排水口までの距離
水はねが気になりやすい使い方をしていないか
窓や吊戸棚と干渉しないか
水栓を倒せる仕様が必要か
キッチンに窓がある場合は、窓の開閉と水栓が干渉しないかも確認が必要です。
水栓だけを交換する場合も、設置条件の確認が必要です
既存の水栓を新しいものへ交換する場合も、希望する商品がそのまま付けられるとは限りません。
確認したい主な項目
現在の水栓の取付穴の数と位置
シンクや天板の厚み
シンク下の給水管・止水栓の状態
タッチレス水栓に必要な電源・電池の仕様
浄水カートリッジやホースを納めるスペース
既存の浄水器・食洗機との給水接続
水漏れやシンク下の傷みの有無
特に、浄水器内蔵型やハンドシャワー水栓は、シンク下に必要な部品が増えることがあります。収納の使い方も含めて確認することが大切です。
→ キッチンリフォームの現地調査では何を確認する?失敗しない準備を解説
水栓交換と一緒に見直したい設備
水栓だけを交換することもできますが、キッチン全体のリフォーム時であれば、他の設備とのバランスも見直しやすくなります。
シンクとの組み合わせ
ハンドシャワー水栓を付けても、シンクが小さすぎたり、洗い物が多すぎたりすると使いにくさが残ることがあります。シンクの大きさ・素材・排水口の位置と合わせて考えましょう。
食洗機との組み合わせ
食洗機を使う場合、手洗いする物が減るため、水栓に求める役割も変わります。鍋やフライパンを洗うことが多いならハンドシャワー、調理中の操作を減らしたいならタッチレスといった考え方ができます。
→ 食洗機は必要?深型・浅型・フロントオープンの選び方を解説
キッチン天板との組み合わせ
浄水器専用水栓を追加する場合などは、天板への穴あけ位置や、水栓まわりの見た目も検討が必要です。キッチン全体の素材やデザインと合わせて選ぶと、統一感のある空間に仕上がります。
→ キッチン天板は何がいい?ステンレス・人工大理石・セラミックを比較
キッチン水栓選びでよくある失敗と対策
必要のない機能まで付けてしまう
多機能な水栓は便利ですが、使わない機能にまで費用をかける必要はありません。「毎日使う機能」を優先して選びましょう。
浄水カートリッジの交換を考えていない
浄水器を使う場合は、カートリッジの交換時期や費用を確認しておくことが大切です。交換の手間やランニングコストも含めて、継続しやすいかを考えましょう。
ハンドシャワーの収納への影響を見落とす
ハンドシャワー水栓では、シンク下にホースや部品が入ることがあります。ゴミ箱や収納ケースを置く予定がある場合は、事前に納まりを確認しましょう。
→ キッチン収納はどう選ぶ?引き出し・吊戸棚・パントリーの使い分けを解説
タッチレス水栓の操作に慣れない
センサーの位置や操作方法は商品によって異なります。家族全員が使う設備だからこそ、ショールームなどで使い方を確かめてから選ぶと安心です。
まとめ|キッチン水栓は、優先したい使い方を一つ決めて選びましょう
キッチン水栓は、浄水器・タッチレス・ハンドシャワーなど、選択肢が豊富です。だからこそ、機能を増やすことではなく、毎日の困りごとを解消できるかで選ぶことが大切です。
飲み水や料理に浄水を使いたいなら、浄水器内蔵型または浄水器専用水栓
調理中の操作や衛生面を重視するなら、タッチレス水栓
シンク掃除や大きな物の洗浄を楽にしたいなら、ハンドシャワー水栓
費用を抑えつつ基本性能を重視するなら、シングルレバー水栓
株式会社CRLOWNは、地域に根ざして複数店舗を展開し、キッチン交換から対面化、内装工事、LDKリノベーションまで一体で対応しています。リフォームに加えて新築事業も手がけているため、設備の入れ替えだけでなく、暮らし方や間取り・動線まで踏まえたご提案が可能です。




