節水トイレに交換すると水道代はいくら変わる?節水効果を解説

結論!節水トイレに交換すると、水道代は年間約1万円〜1.5万円下がることがあります
古いトイレから最新の節水トイレへ交換すると、4人家族の場合で年間約1万円〜1.5万円程度、水道料金を抑えられる可能性があります。
特に、1990年代〜2000年代前半のトイレを使っている場合は効果を感じやすいでしょう。昔のトイレは1回の大洗浄に13L前後使うものもありますが、現在の節水トイレは大洗浄でも4〜5L程度が主流です。
ただし、実際にどれくらい安くなるかは、今お使いのトイレの洗浄水量・家族人数・使用回数・お住まいの地域の水道料金によって変わります。
この記事では、節水トイレに交換した場合の水道代の目安、節水効果を高める選び方、交換前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。
関連記事:トイレそのものの費用や工事費を知りたい方は、[トイレリフォームの費用はいくら?価格相場・工事費・予算別に徹底解説]をご覧ください。
節水トイレで水道代が変わる理由
トイレは、家庭内で使う水の量が多い設備のひとつです。毎日何度も流すため、1回あたりの洗浄水量が少し変わるだけでも、年間では大きな差になります。
従来型のトイレと節水トイレでは、主に「大洗浄で使う水の量」に違いがあります。
トイレの目安 | 大洗浄1回あたりの水量 | 特徴 |
|---|---|---|
古いトイレ | 約13L前後 | 1990年代〜2000年代前半に多いタイプ |
少し前の節水型 | 約6L前後 | 現在も多く使われている節水タイプ |
最新の節水トイレ | 約4〜5L程度 | 少ない水でも流しやすい設計 |
例えば、1回あたり13L使うトイレから4.8L程度の節水トイレへ交換すると、1回流すごとに約8Lの節水につながります。
「たった数L」と感じるかもしれませんが、家族全員が毎日使うことを考えると、その差は積み重なっていきます。
4人家族なら年間でどれくらい節約できる?
ここでは、4人家族が1人あたり1日5回トイレを流すと仮定して計算してみます。
4人×1日5回=1日20回使用
古いトイレ:大洗浄13L
節水トイレ:大洗浄4.8L
1回あたりの差:約8.2L
この条件では、1日あたり約164L、年間では約59,000Lほどの節水になる計算です。
水道料金と下水道使用料を合わせた単価は地域によって異なりますが、年間で約1万円〜1.5万円程度の差になることがあります。
実際の節約額は「水道料金の単価」で変わります
水道料金は全国で一律ではありません。自治体ごとに基本料金や従量料金、下水道使用料が異なるため、同じ量を節水しても金額は変わります。
そのため、「節水トイレにすれば必ず年間○円安くなる」と断言することはできません。
ただ、古いトイレを使っているご家庭ほど節水効果は大きくなりやすく、水道代だけでなく、毎回使う水の量を減らせる点も大きなメリットです。
節水トイレは本当に少ない水で流れる?
「水の量が少ないと、詰まりやすいのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
最新の節水トイレは、単純に水量を減らしているだけではありません。便器の形状や水の流し方を工夫し、少ない水でも便器内を洗浄しやすい設計になっています。
代表的な工夫には、次のようなものがあります。
水流を渦状にして便器全体を洗いやすくする
水の勢いや流れる方向をコントロールする
汚れが付きにくい便器形状・素材を採用する
大洗浄・小洗浄を使い分けられるようにする
節水性能だけを見るのではなく、流しやすさや掃除のしやすさも含めて選ぶことが大切です。
関連記事:掃除の負担も減らしたい方は、[掃除しやすいトイレはどれ?選ぶときに注目したい清掃機能を解説]もあわせてご覧ください。
節水トイレを選ぶときに確認したい3つのポイント
節水効果を期待してトイレを交換するなら、洗浄水量だけで決めないことが重要です。
大洗浄・小洗浄の水量を確認する
カタログや商品ページでは、「大」「小」それぞれの洗浄水量が記載されています。
大洗浄の水量だけでなく、小洗浄も確認しましょう。小洗浄を適切に使い分けられると、日々の水使用量をより抑えやすくなります。
ただし、トイレットペーパーを多く使ったときや、流れに不安があるときは無理に小洗浄にせず、状況に応じて大洗浄を使うことが大切です。
ご自宅の排水条件に合うか確認する
トイレは、どの商品でもそのまま設置できるわけではありません。
戸建て住宅では「排水芯」の位置、マンションでは排水方式や管理規約などの確認が必要になる場合があります。また、タンクレストイレを検討する場合は、水圧やコンセントの有無も確認が必要です。
節水性能だけで商品を決めるのではなく、ご自宅に適した商品かどうかを現地で確認してもらいましょう。
関連記事:[トイレの排水芯とは?200mm・リモデルタイプの違いと確認方法を解説]
関連記事:[タンクレストイレに交換できない家はある?水圧・排水・電源の注意点を解説]
便器のタイプとお手入れ性も比較する
節水トイレには、タンクレストイレ・一体型トイレ・組み合わせ型トイレなどがあります。
それぞれ価格、デザイン、故障時の対応、お手入れ性が異なります。「水道代を下げたい」だけでなく、予算や使い勝手、将来のメンテナンスまで考えて選ぶと後悔しにくくなります。
関連記事:[タンクレス・一体型・組み合わせ型トイレはどれがいい?違い・メリット・デメリットを比較]
節水トイレへの交換費用はどれくらい?
節水トイレへの交換費用は、便器本体のグレードや、内装工事を同時に行うかどうかで変わります。
便器交換のみであれば比較的短期間で完了するケースが多い一方、タンクレストイレへの交換、床の補修、壁紙・床材の張り替え、手洗い器の新設などを行う場合は費用が上がります。
また、既存の床が傷んでいたり、便器を外した際に床下地の腐食が見つかったりすると、追加工事が必要になることもあります。
このページでは節水効果を中心に解説しています。具体的な費用や見積もりの見方は、以下の記事で詳しくご紹介します。
関連記事:[トイレ交換と一緒に壁紙・床をリフォームするといくら?内装込みの費用を解説]
関連記事:[トイレリフォームで追加費用がかかるのはどんなとき?よくある追加工事を解説]
関連記事:[トイレリフォームの見積書はどこを見る?工事費の内訳とチェックポイントを解説]
節水トイレへの交換は、こんな方におすすめです
節水トイレへの交換は、次のような方におすすめです。
長年同じトイレを使っている
水道代を少しでも見直したい
トイレの汚れや掃除の負担が気になる
水漏れや流れの悪さが気になり始めた
トイレ交換と一緒に床・壁紙もきれいにしたい
補助金や介護リフォームも含めて相談したい
一方で、トイレがまだ新しく、不具合もなく、水道代だけを理由に交換する場合は、初期費用を水道代だけで短期間に回収するのは難しいこともあります。
節水額だけで判断するのではなく、故障リスク、掃除のしやすさ、見た目、快適性を含めて「今交換する価値があるか」を考えるのがおすすめです。
関連記事:[トイレの寿命は何年?交換時期のサインと修理・交換の判断基準を解説(準備中)]
節水トイレに関するよくある質問
節水トイレにすると詰まりやすくなりますか?
適切な商品を選び、通常どおり使用していれば、節水トイレだからといって必ず詰まりやすくなるわけではありません。
ただし、一度に大量のトイレットペーパーを流す、流してはいけないものを流すといった使い方は、どのトイレでも詰まりの原因になります。
古いトイレかどうかはどうやって確認できますか?
便器の品番や製造時期を確認すると、おおよその年代や洗浄水量を調べられる場合があります。品番は便器の側面やタンク内などに記載されていることがあります。
品番がわからない場合でも、写真や現地調査で確認できることがあります。
節水トイレへの交換は何日かかりますか?
便器交換のみであれば、1日で完了するケースが多くあります。ただし、和式から洋式への変更、床の補修、配管工事、内装工事を同時に行う場合は、複数日かかることがあります。
関連記事:[トイレリフォームの工期は何日?工事の流れとトイレが使えない時間を解説]
節水効果だけでなく、暮らしに合うトイレを選びましょう
節水トイレに交換すると、古いトイレからの場合は年間約1万円〜1.5万円程度、水道代を抑えられる可能性があります。
ただし、節水効果はご家庭の人数や使い方、水道料金によって異なります。洗浄水量だけでなく、便器の種類、掃除のしやすさ、設置条件、工事費もあわせて検討することが大切です。
トイレ交換をご検討の方は、現在お使いのトイレの状態やご希望の機能を確認しながら、住まいに合った商品をご提案します。便器交換のみから、内装を含めたトイレ空間全体のリフォームまで、お気軽にご相談ください。




